ストラスブールへ(10:3:31)
TGVでパリ(シャルル・ド・ゴール)からストラスブールへ向かう。およそ3時間。専用線を走るときは流石に早いが、従来線をを走るときは、時として貨物列車のようなスピードで走る。

そんな駅に止まったところ、出迎えの女性がTGVの横を進んでいく、と、TGVから降りて歩いていた男性が、さも、出迎えの恋人と出会ったかのようにその女性に抱きついていく。

もちろん、その女性は何事もなかったかのように、横を素通りして行くのだがさすが、フランスである。

フランスを鉄道や車で旅する時に常に思うが、山が無い。小高い丘に一面緑の草地。ところどころ小さな林というより木の叢があるだけ。

また、川と草地の境目が非常にあいまいで、日本の川のように、ここが川だぞという形で川があるわけではない。

誰でも思うことのようだが、列車からみると、川の流れが感じられない。水がさざ波を立てることなく、ぬるっとした感じで流れていく。

結構水量豊かで、力強く流れているのは川べりに行ってみるとわかるが、日本と比較して高低差が小さく、流れるスピードが遅いせいなのだろう。その代わりと言っては何だが、川の流れる距離はとてつもなく長いのが普通だ。

洪水になるときもがーっと水が押し寄せるのではなく、じわ~っと押し寄せ、長く水浸しの状態が続くという。もちろん時と場所によって日本の鉄砲水のような洪水もあるらしいが。

なっしーが大好きだったヴォークリューズ県のベゾン・ラ・ロメーンが、以前洪水被害にあった時はとてつもない鉄砲水だったらしい。

さて、およそ3時間。TGVがストラスブールに近づく。

車窓からは、道路と川をサンドイッチにした感じで、この道路、川より一段高いところを天井川のような運河(だろうと思われる)が流れているのが見える。

建物がドイツ風になり、駅の名前がドイツ語併記されるようになり、いよいよ国境の町に近づいたことを感じさせる。

ホテルに荷物を置き、遅い昼食に出る。

ピッツェリアでPlat du jour(今日の定食)を頼もうとしたら、もう無い、という。

そこでハム・マルゲリータサンドを頼んだところ、これはハムorマルゲリータだと言う。

ではとマルゲリータを頼んだら、提供されたのはハム&マルゲリータサンドだった。

ちょっと日焼けした素敵なお姉さんのギャルソン(ちょっとおかしい。フィーユ(?)って言えばいいのか*)がフランス人特有のウインクをしながら置いて行った。

ストラスブールもなかなかだぞ。

*ギャルソン=少年、フィーユ=少女です
 

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